狂った日常を
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 『就活って何だ』特設サイト 法政大学の鈴木健二さん(仮名)はそう自らの就職活動を振り返る。戦績は二勝六十敗。エントリー数だけなら百五十社を超えた。 内定をもらった瞬間「やっとネットから解放される!」と安堵したのは、外資系損保に決まった早稲田大学の上野良樹さん(仮名)だ。就職活動中は「リクナビ」「マイコミ」などの大手サイトのほか「みん就(みんなの就職活動日記)」やmixi、2ちゃんねるなどの就活情報に朝から夜まで釘付けだった。 「受ける会社の面接情報は必須。電車の中でもケータイで見ていました」 続々伝わってくる他人の内定情報に焦りを募らせ、落ちるたびに自分を否定された気持ちになった。 就職戦線が加速度的に厳しくなっている。 今回十五社の取材をする中で、強く感じたことがある。企業による社風の違いはあるものの、あたかも事前に打ち合わせたかのように、採用責任者が同様のキーワードを口にしたのだ。 (1)グローバル (2)多様性 (3)ストレス耐性 (4)ビジネス感覚 (5)自分と向き合う これらのキーワードこそが、企業側が忌み嫌うマニュアルに陥る罠であり、同時に、そこから脱するための手がかりでもあるのだ。 (1)グローバルというと、海外で資格をとり、外国語を堪能に話せてというイメージだが、それ自体を求めていた人事部長は皆無だった。英語が話せるだけで、自分がグローバルな人材だと勘違いしてはいけない。相手が外国人であっても、主張すべきはきちんと主張できるコミュニケーション能力が必要というのが採用側の意向なのだ。 (2)多様性という言葉も深い。企業が事業において多様に展開するように、人材もまた“金太郎飴”ではなく、多様な人を求めている。明治製菓では不安の声があがるほど「喋れない学生」を採用したが、入社後期待以上の成果を得た。全日空では方針として「地方出身者」を積極的に採用しており、バンダイでは学生時代、メイド美容室を経営していた学生も採っている。面接ウケするとされる模範型に自分を押し込み、その“理想像”を演じることは愚の骨頂なのだ。 (3)ストレス耐性は、前述した深掘り面談で試される。昨今、企業ではいくら優秀でもメンタルが弱い学生は敬遠する傾向が強い。過酷な深掘りを耐え抜く方法は、いたって簡単だ。嘘をつかなければいいのだ。事実を尋ねられ、素直に答えているかぎり、焦ることはない。飾らず、等身大で面接に臨めばいいのだ。 (4)ビジネス感覚は、いかに稼ぐかということだが、日立製作所の例でもわかるように意外に学生が忘れがちな側面だ。景況や産業の激変が続くなか、このビジネス感覚は今後ますます求められていくだろう。 (5)自分と向き合うことは、就職活動に際して、まず初めに取り組むべき最も重要な行為だ。自分はいったい何者なのか。生い立ちから現在にいたるまで、徹底的に振り返る。集団のなかでどんな立ち位置にいることが多かったか、どんな役割を務めることが多かったか。ときには自己嫌悪に陥ることもあるだろう。だが、そこに必ず自分の適性、本当にやりたい仕事を見つけるヒントがあるはずだ。その際、過去だけではなく、十年後二十年後の自分をイメージすることが大事だ。 前出のワークス研の大久保所長は、学生向けにこうアドバイスを送る。 「厳選採用の現在、ノウハウで選考を乗り切ることは不可能です。少ない経験であっても、本音で本気で自分と企業と向き合わねば通用しないのです」 わが子を「就活難民」にしないために、まずは「働くこと」の意味について、親子で“深掘り”の“雑談”をしてみることも必要なのかもしれない。 PR |
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