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狂った日常を
失明の不安募る 緑内障は、視野が徐々に狭くなっていく病気だ。昨年まとまった国内の大規模調査で、４０歳以上の５・７８％。１７人に１人の割合だ。失明原因では糖尿病性網膜症に次いで２番目に多い。 年を取るほど増加するが、記者（３４）は２０歳代半ばで「正常眼圧緑内障」と診断された。毎日目薬をさし、定期検査も受けているものの一筋縄ではいかない。記者の体験から、緑内障との付き合い方を紹介する。 ◇ その後も３―６か月に１度は検査に通っていたが、緑内障の検査は受けていなかった。２６歳の時、自転車で転んで顔をけがし、初めて視野検査を受けた。 目から脳への情報を伝える視神経は約１００万本ある。年を取ると減っていくが、５割程度になると視野検査で異常が出てくる。１度失われた視野は基本的に戻らない。眼球の内圧（眼圧）などの原因で視神経の減り方が早いのが緑内障だ。 目の奥で視神経の束が集まる部分「視神経乳頭」が、眼圧でへこみが大きくなるのも診断根拠の１つになる。記者の眼圧は正常範囲内（１０―２１）だが▽検査で視野がやや狭くなっている▽両目の視神経乳頭のへこみが大きい――などから、正常眼圧緑内障と診断された。相次ぐ目の病気に、「いつか失明するのか」と不安が募った。 眼圧の適正な値は、人それぞれ異なる。重量挙げ選手なら２０キロ程度は片手で軽々持ち上げるが、体力のない人は１０キロも上がらない。正常範囲の眼圧でも、自分にとっての適正値を超え、視神経が傷つくと考えられるのがこの病気だ。 ４０歳以上の３・６％強がこのタイプで、緑内障全体の６割を占め、特に日本人に多い。 だが治療を受けている人は、２割未満と言われる。一般の検診では、眼科は視力測定だけの場合が多く、発見されないのが大きな原因だ。眼底を眼科医が見るのが望ましいが、全国的には行われていない。 治療は目薬などで眼圧を下げることに尽きる。昨年末、取材に行った東京警察病院（東京・飯田橋）眼科部長の安田典子さんから「１泊検査入院して、時間ごとの眼圧変化を見れば、より適切な治療法が分かる」と提案された。 視野障害は検査でようやく分かる程度なのに入院まで必要なのか……とも思ったが、自分の病気を知るためと覚悟して入院した。 ◇ （2004年6月30日 読売新聞） PR 南極のごみ回収ツアー ピースボート企画、来年１月出港 今回、ごみ回収のために上陸するのは乗客約９００人のうち１６０人。アルゼンチンの耐氷船で、同国基地のごみを回収する。ごみは南極の環境問題を訴える展示会などで利用する。 国立極地研究所（東京都板橋区）によると、日本の場合、この１３年間に昭和基地から持ち帰ったのは約１０００トン。１９カ国の４７基地は回収状況がまちまちで、ごみが放置されているケースもあるという。 空き缶やドラム缶、飛行機や雪上車、住居や観測小屋をそのまま放置する例もある。 ごみ回収プロジェクトを企画し、現地にも同行するネイチャー写真家の藤原幸一さんは「雄大な自然とともに、厳しい現実にも目を向けてほしい」と話している。 参加の問い合わせはピースボート事務局（０３・３３６２・６３０７）。 破損バット再生 プロら使用→箸や靴べらに プロ野球や社会人野球、大学野球などから提供された破損バットを、福井県の箸メーカー「兵左衛門」が加工し、商品化した。これを同店が６月１７日の「父の日」の贈り物用に、と取りそろえた。
商品の材料となったバットを提供した球団や選手名は公表しない。ただ、プロ野球有名選手の背番号などが印字されたバットで作った「すべりこみ」１１本を、選手名とともに会場に展示。１１本は商品購入者に抽選でプレゼントする。展示は１９日まで。問い合わせは、同店（０４９・２２４・１１１１）へ。 ◆ （2007年6月6日 読売新聞） あの学校に通える物件を…」 開設しているのは、京都市左京区の不動産会社「センチュリー２１ ハウスネット関西」下鴨店。数年前から家探しの条件に学校名を挙げる客が増え始めたことから、約２年前にシステムを独自開発した。 同店のホームページから学区検索システムに進むと、同市中心部の中京、上京区など計６区の８４小学校、３１中学校の校名が並び、それぞれをクリックすると、各校区別の物件一覧が表示。物件数は計約１８００件あり、会員登録すれば住所や価格、築年数などの住宅情報が検索できる。 システムの効果もあって、ＨＰには１日１２０～１４０件のアクセスがあるという。同店営業主任の小迫路夫さん（３８）は「口コミやメディアを通じて教育に熱心な学校の情報が広がり、そうした学校に通えるエリアを家探しの条件にする客が増えた」と分析。「学区を指定して、こういう予算の物件が出たら教えてほしいという要望もある」と話す。
良環境より「人気校周辺」 人気の高いエリアのひとつが、京都御苑近くの市立御所南小学校（中京区）の校区。少子化に伴い平成７年に、周辺５校を統廃合して開校したが、１５年に民間の教育機関が実施した小学５年生対象の全国学力調査で、全国トップクラスの学力と判定。１４年まで６６０人前後で横ばいだった生徒数は１５年から徐々に増加し、今年４月現在で約９００人にまで増えた。 同店によると、人気校周辺の不動産の取引価格は、約１年で１割以上も急上昇。人気校とされる市立葵小学校（左京区）周辺では、「１坪あたり１６０万円前後が１８０万～１９０万円で取引されている」としている。 統廃合に伴い、新しい取り組みに力を入れる学校に人気が集まるといい、京都府宅地建物協会の川島健太郎副会長は「一般的に住環境の良い人気のエリアは１割ほど相場が高くなるが、今は人気校周辺のエリアが相場より高くなる傾向がある」と話している。 (2007/05/26 17:06『Sankeiweb』より)
指導力不足を時間の浪費で補う 時間割を基に、１年間の曜日ごとの教科時間を計算して、遠足、身体検査などの欠時数を引くと各教科ごとの授業時間数が出る。これが、教育委員会に報告され、公的に発表される授業時間数だ。 しかし、これは建前の授業時間であり実際と異なる。 計画した授業時数から、運動会の練習などをマイナスした時間が本当の授業時数である。 本当の授業時数を管理している学校はかなり少ない。 運動会の練習を「体育の授業」として計算すると年間の体育の授業の半分は運動会練習となる。 なぜ、運動会練習に多くの時間を使うのか？ それは指導力が不足していることに尽きる。 私たちは「よさこいソーラン」は６時間、「阿波踊り」は５時間で完成できる。大きな拍手もいただく。それを４０時間も練習するのである。 授業時間では「自習」も問題がある。ドリル教材として、横長の「漢字ドリル」「計算ドリル」があるが、ほとんど自習用として使われている。効果は薄い。このような補助教材は、授業の中に５、６分とって活用してこそ効果がある。 私が開発した「スキル」教材を各社がまねしているのも「授業で使っての効果」が実証されているからだ。（ＴＯＳＳ（教育技術法則化運動）代表 向山洋一） (2007/05/30 08:13『Sankeiweb』より)
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